〈平飼い〉とは、読んで字のごとく、平たい地面のうえで、放し飼いの状態で飼うことです。
その反対は〈ケージ飼い〉です。ケージを翻訳すると鳥かごになりますが、しかし、この場合のケージはそのような、文鳥でも入っていそうなかわいらしいものではありません。
そこではひとマスに、2から5羽ぐらいの数のにわとりが詰めこまれて生活しています。
当牧場の代表・小原が〈平飼い〉をはじめたのは、それ以前に勤めていた、そういった大型の養鶏場で受けた衝撃がきっかけでした。
そこでは、同じマスに詰め込まれたにわとり同士がストレスから突つき合い、羽をボロボロにしながらも卵を生まされていたのです。
ところがある日、壊れたケージから一羽のにわとりが脱走するという"事件"が起きました。そして、野山をうれしそうに駆け回り、草をついばむそのにわとりを見た小原は、放し飼い養鶏を決意したのです。
その後完成した当牧場において、にわとりたちは、屋根のある運動場のような場所で、日光を浴び、自由に走り、そして砂遊びをして暮らしています。そこでは、ストレスは生まれようがないですし、体を動かすので当然健康になります。健康になれば病気への耐性も高まるので、抗生物質の入ったエサは必要ありません。栄養があって、かつ安全な卵をつくるというこの仕事において、平飼いのメリットは計りしれません。
とはいえ、当牧場がなによりもうれしいのは、この卵の生産/消費という人間の都合ともいえる経済活動が、肝心の主役のにわとりの犠牲なしに、それどころか、彼らが楽しんで暮らしてくれているだけで成り立っている。それがいちばんのよろこびなのです。
創業間もない頃の当牧場代表・小原とにわとり
平飼いの鶏舎の様子
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