コッコと私の出会い【第3話】 | 大江ノ郷自然牧場_読みもの

人生無駄なし!

6月です。
夏です。
これから4ヶ月、本当に暑い夏との戦いが始まります。
そんな中でもコッコたちは飼育係に愛情たっぷりに育てられ、今日も元気に卵を産んでくれることと思います。

さて今回は、前回に続き、40年前の私とコッコとの出会いを思い返しながら綴らせていただきます。

社会人2年目の4月。
私は父の指令に従い、鶏の飼育を基礎から学ぶため、愛知県の養鶏試験場に2年間の研修生として受け入れていただくことになりました。
同期は5名。
ほとんどが私と同じく実家が養鶏業という同世代で、良い刺激を受けながら毎日仕事をしていました。
試験場では、餌の配合内容による卵の産卵量や大きさの違いなどを研究したり、雛から大人の鶏になるまでの飼育方法など、私たちに養鶏のイロハを教えていただきました。
余談ですが試験場ということもあり、名古屋コーチン・軍鶏(シャモ)のほか様々な希少な品種に加え、特別天然記念物の尾長鶏もいて、動物園みたいで楽しかったです。

話を戻しますと、ここではそれぞれの受け持ちの鶏舎があるのですが、私の場合は、父が経営する養鶏場が比較的大規模だったこともあり、今後主流となるであろうウィンドレス鶏舎を担当させていただき、そこで飼育方法を学びました。
そして同期のメンバー同士で自分の受け持ちの鶏舎の成績を競い合っていました。

そうして1年が経ち、仕事が楽しくなってきた2年目の夏に、場長から呼び出しがあり「鳥取へ帰りなさい」と突然の宣告を受けました。
自分自身は2年間頑張って勉強して同期と一緒に卒業しようと思っていたのですが、またもや父からの無謀な指令だったようです。
こうして私は志半ばで試験場での勉強を終え、鳥取に帰りました。
そしてその後、想定外の荒波が次々と襲いかかってきました。

あとがき
人生には1ミリも無駄はありません。
20代前半で経験したこと全てが、今の私の基礎を築いています。
1年数ヶ月という短い研修期間でしたが、試験場で学んだことは今のコッコの飼育にすべて生きています。
そしてそれを次世代へ伝承することで、コッコたちは今日も元気に、美味しい天美卵を産んでくれるのです。

投稿者:
kikaku

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