コッコと私の出会い【第2話】 | 大江ノ郷自然牧場_読みもの

いつも温かくお支えいただき、ありがとうございます。

大江ノ郷では新緑が芽吹き、山々の景色がいっそう美しい季節となりました。
コッコたちも澄んだ空気をいっぱいに吸い込みながら、今日も元気においしい卵を産んでくれています。

さて今回も引き続き、「コッコと私の出会い」について書かせていただきます。

私は検疫場でのひよこの飼育任務を無事に終え、次はいよいよコッコの飼育に携わることになりました。
ただ、その頃は今のような平飼いではなく、全国で主流だった「バタリー鶏舎」という、ケージの中で2羽ずつ飼育する方法でした。

当時の私は何の疑問も持たず、先輩社員に教えていただきながら、コッコが元気に卵を産んでくれるよう、日々飼育業務に励んでいました。
ところが間もなく、飼育係としての厳しい現実に向き合うことになります。

それは、鶏を処分する仕事でした。
鶏は生き物です。
いくら大切に育てていても、日々数羽ずつ命を落としてしまいます。
そのたびに、死んだ鶏をケージから取り出し、焼却しなければなりませんでした。
この経験は、若かった私にとって、とてもつらいものでした。
それからしばらくの間、鶏肉を口にすることも苦手になり、自分で平飼い養鶏を始めるまでは、ほとんど食べることができませんでした。
入社1年目は、そうした経験もしながら、少しずつ飼育という仕事に慣れてきました。

そんなある日、父から突然、「愛知県の養鶏試験場へ行って勉強してこい」と次の指令が出ました。
県外での学生生活を終え、大好きな地元に戻ってきたばかりでしたので、正直なところ「行きたくない」という気持ちもありました。
それでも、父の期待していることはよく分かりましたし、何より養鶏を一から学ぶ貴重な機会だと思い、行くことを決心しました。

〈あとがき〉
社会人になりたてのこの頃の私は、ある意味とても素直に現実を受け入れ、目の前のことを必死に頑張っていたのだと、今あらためて感じます。

何の取り柄もない若者だったかもしれませんが、その時その時を精一杯に生きてきたことが、後にこんなにも多くのお客様との出会いにつながるとは、この頃の私には想像もできませんでした。
あらためて、感謝の気持ちでいっぱいです。

感謝

投稿者:
kikaku

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